虫歯になりやすい人の特徴!虫歯の原因と予防法も解説!
こんにちは。東京都文京区「江戸川橋駅」より徒歩1分にある江戸川橋菊地歯科医院です。

虫歯は、多くの人が一度は経験する歯のトラブルの一つです。「なぜか虫歯になりやすい」と感じる人も多いのではないでしょうか。虫歯になりやすい人には、特徴があります。
虫歯は、放置すると悪化します。最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。そのため、虫歯になりやすい人の特徴を知り、適切に予防することが大切です。
今回は、虫歯の原因や、虫歯になりやすい人の特徴、虫歯を予防する方法について解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
虫歯の原因

虫歯は、口の中にいる細菌が食べ物の糖分を分解し、酸を作り出すことによって歯を溶かす病気です。虫歯の発生には、主に下記の4つが関係しているとされています。
- 細菌
- 糖質
- 歯の質
- 時間
それぞれ詳しく確認していきましょう。
細菌
虫歯の主な原因は、口の中に存在する細菌です。特に、ミュータンス菌と呼ばれる細菌が、虫歯の原因菌として知られています。ミュータンス菌が、食べ物に含まれる糖分を利用して作った酸が歯の表面を覆うエナメル質を溶かし、虫歯が発生します。
口内にいる細菌の種類や数は人それぞれ異なり、遺伝的な要素や生活習慣によって変わります。また、歯磨きを怠ると細菌が増殖しやすくなり、虫歯のリスクが上がります。
さらに、細菌が歯に付着するとプラーク(歯垢)と呼ばれる粘着性のある膜を作ります。プラークが酸を生み出し続けることで、歯を徐々に溶かしていくのです。
糖質
糖質は、虫歯の原因となる細菌が増殖するためのエネルギー源です。特に、砂糖はミュータンス菌が好むので、虫歯のリスクを大きく高めます。
例えば、ジュース、炭酸飲料、キャンディ、チョコレートなどは、口の中に長く残りやすく、細菌が酸を作り出す時間を延ばしてしまいます。また、キャラメルやグミなどの粘着性のあるお菓子は、歯にくっつきやすいため虫歯のリスクを高めます。
歯の質
歯の質は、虫歯のなりやすさを大きく左右する要因の一つです。歯の表面を覆うエナメル質は歯を保護する役割を持っていますが、その強さや厚みには個人差があります。
エナメル質の強さは遺伝的な要素が大きく関わっており、親から受け継ぐことが多いとされています。家族に虫歯になりやすい人が多い場合、注意が必要と言えるでしょう。
また、幼少期の栄養状態も、歯の質に影響します。カルシウムやリン、ビタミンDなどの栄養が不足していると、歯の質が弱くなる可能性があります。
時間
上記3つの条件が揃った時間が長くなると、虫歯が発生するとされています。虫歯の発生には、どれくらいの時間、歯が酸にさらされるかが大きく関係しているのです。
食事をするたびに口の中は酸性になり、歯の表面が溶けやすい状態になりますが、時間が経つと唾液の働きによって酸が中和されます。このバランスが崩れると、虫歯が進行しやすくなります。
虫歯になりやすい人の特徴

毎日歯磨きをしっかりしていても、むし歯になりやすい方がいます。虫歯になりやすい方には、主に以下の特徴が挙げられます。
適切に歯を磨けていない
定期検診でも正しい歯磨きの方法を指導しているほど、正しく丁寧に歯磨きをすることは虫歯のリスク減少に大きく繋がります。歯並びの状態だけでなく、磨き方のクセによって磨き残しが発生します。
磨き残しが蓄積されて歯垢・歯石になることで、虫歯が発生しやすくなります。
唾液の分泌量が少ない
唾液には、細菌の働きを抑える抗菌作用や、口内の汚れを洗い流す自浄作用があります。また、溶け出した歯の成分を戻す再石灰化を促す作用もあります。
遺伝や薬の影響などで唾液の分泌量が少ない方は、虫歯になりやすいです。
口呼吸をしている
口呼吸をしていると、口内が乾燥しやすくなります。口内が乾燥して唾液の作用がうまく働かないと、虫歯のリスクが高まるのです。
歯並びが悪い
歯並びが悪く、歯がデコボコに生え重なった部分が多いと通常よりも歯磨きが難しくなります。そのため、丁寧に磨いても磨き残しが生じやすいです。
フロスや歯間ブラシ等を使用していても、歯並びが良い方よりも虫歯のリスクが高いと言えるでしょう。また、歯並びが悪いと唾液がうまく循環しないため、虫歯になりやすいです。
歯質が弱い
上述したとおり、歯の表面のエナメル質の質は遺伝すると言われています。エナメル質の構造が弱いと、虫歯菌が出す酸によってエナメル質が溶けやすく虫歯が発生しやすいです。
ダラダラ食べ続ける
口の中の環境は、食事などの影響で変化し続けています。1日の間でも、食事の直後は酸性になり、徐々に唾液などの働きによって中性に戻るなど、酸性と中性を行き来しています。
ダラダラと食事を摂り続けると、口の中が酸性の状態が続いて虫歯になりやすくなります。「早く食べればいいの?」と思うかもしれませんが、早食いをすると胃腸に負担がかかり、唾液の分泌量が減少することがあります。
甘いものや酸っぱいものを好んで食べる
ミュータンス菌という虫歯菌は、飲食物に含まれる糖を分解して酸を作り出します。チョコレートやガム、キャンディなどの糖を多く含む食品を好む方は、虫歯になりやすいと言えます。また、酸性の飲食物にも注意が必要です。
喫煙・飲酒の習慣がある
喫煙は、唾液の分泌量を減少させる要因です。また、タバコの煙に含まれる有害物質が歯の表面に沈着すると、歯垢(プラーク)が付着しやすくなり虫歯のリスクを高めます。
アルコール飲料にも注意が必要です。お酒には糖分が含まれていることが多く、虫歯菌のエサとなり、酸を作り出しやすくなります。ビールやワインなどの酸性度が高いお酒の場合、歯のエナメル質を弱らせる可能性もあるでしょう。
飲酒によって唾液の分泌量が減ることも問題です。アルコールには利尿作用があり、体内の水分が失われやすくなります。その結果、口の中が乾燥し、虫歯菌が増殖しやすくなるのです。
虫歯を予防する方法

ここからは、少しでも虫歯を予防するために日頃から自分でできる予防方法をご紹介します。
正しい歯磨きを習慣化する
歯磨きは、虫歯予防の基本です。
ただし、磨くだけでは十分ではありません。正しい方法で磨くことが大切です。
毎日朝と夜の2回以上、できれば食後にも歯を磨くことが理想的です。特に、就寝前の歯磨きは重要です。寝ている間は唾液の分泌量が減少するため、細菌が繁殖しやすくなります。夜の歯磨きを丁寧に行えば、虫歯のリスクを軽減することができます。
歯磨きの際には、歯ブラシを歯と歯茎の境目に軽く当て、小刻みに動かしながら磨くことが大切です。ゴシゴシと強く磨くと歯の表面を傷つけてしまうため、力を入れすぎずに磨きましょう。
また、歯と歯の間には歯ブラシの毛先が届きにくいため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用しましょう。さらに、フッ素入りの歯磨き粉を使用すると、歯の再石灰化を促し、虫歯を予防する効果が期待できます。
バランスの取れた食生活を心がける
食生活も、虫歯のリスクに大きく関わっています。特に、糖分を多く含む食品を頻繁に摂取すると、虫歯菌が活発になり歯の表面が酸によって溶かされやすくなります。
チョコレートやキャンディ、ジュースなどの甘い飲食物を頻繁に口にすると、口内が常に酸性の状態になり、虫歯になりやすい環境が整ってしまいます。
間食の回数も、虫歯の発生に関係しています。頻繁にお菓子を食べたり、甘い飲み物を口にしたりしていると、歯が酸にさらされる時間が長くなり、虫歯のリスクが高まります。間食の回数を減らし、食事の時間を決めて規則正しく食べることが大切です。
また、歯の健康を守るためには、カルシウムやリンを含む食品を積極的に摂取することも重要です。牛乳やチーズ、小魚などにはカルシウムが豊富に含まれており、歯のエナメル質を強化する効果があります。
定期的に歯科検診を受ける
歯科検診を定期的に受けることも、虫歯予防において非常に重要です。初期の虫歯は自覚症状が少なく、自分では気づきにくいことが多いため、歯科医師にチェックしてもらいましょう。
また、歯科医院では歯のクリーニングを受けることができ、歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石を除去してもらえます。歯石は虫歯や歯周病の原因となるため、定期的に取り除くことで口内環境を清潔に保てます。
歯科検診では、自分の歯磨きの方法が正しくできているかをチェックしてもらうこともできます。歯科医師や歯科衛生士に歯磨きのコツを教えてもらい、日々のケアに活かすことが大切です。
唾液の分泌を促す
唾液には、口内の酸を中和し、虫歯菌の働きを抑える作用があります。唾液の分泌を促すためには、食事の際にしっかり噛むことが効果的です。よく噛んで食べることで、自然と唾液の分泌量が増え、口内環境が整いやすくなります。
こまめに水を飲むことも重要です。口の中が乾燥しないようにすることで、虫歯のリスクを軽減できます。
口呼吸を改善する
口呼吸の習慣がある人は、口の中が乾燥しやすくなります。意識的に鼻呼吸をするようにすると、口内の乾燥を防げます。特に、寝ている間に口が開いてしまう人は、テープを使うなどの対策を取ると効果的です。
まとめ

虫歯は、細菌の働きや唾液の分泌量、歯の質、生活習慣などが関係して発生します。予防のためには、正しい歯磨きを習慣化し、フロスや歯間ブラシを活用することが大切です。食生活では糖分を控え、カルシウムやビタミンを多く含む食品を取り入れると良いでしょう。
虫歯を予防したいとお考えの方は、東京都文京区「江戸川橋駅」より徒歩1分にある江戸川橋菊地歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療をはじめ、根管治療や小児歯科、矯正治療にも力を入れています。