こんにちは。東京都文京区「江戸川橋駅」より徒歩1分にある江戸川橋菊地歯科医院です。

虫歯ができると「しっかり歯磨きをしているはずなのにどうして虫歯になるの？」と感じる方もいるでしょう。虫歯予防に、歯磨きは必要不可欠です。

しかし、歯磨きが不十分だったり、他に原因があったりする場合には、虫歯のリスクが高くなります。

今回は、歯磨きの仕方に焦点を当てて、詳しく解説していきます。

歯磨きをしていても虫歯になるのはどうして？

丁寧に歯磨きをしていても、虫歯になることがあります。虫歯は、虫歯菌・歯の質・糖質という要因が重なった時に発生します。

汚れを全て取り除くことは不可能です。虫歯を予防するためには、丁寧に歯を磨いて虫歯菌を除去すると共に、歯の質や糖質の摂取状況が虫歯になりやすい状態にないかを見直し・改善することが大切です。

これらを踏まえた上で、歯磨きをしていても虫歯になる理由を紹介します。

磨き残しがある

丁寧に磨いているつもりでも磨き残しがあると、虫歯菌が繁殖します。虫歯菌は糖分を餌に歯を溶かす酸を出し、歯質を溶かします。

歯磨きは、自分に合った歯ブラシで、適切な磨き方で磨くことが大切です。しっかりと磨けているか、今一度確認してみましょう。市販のプラーク染め出し剤を使うのも効果的です。

歯質が弱い

肌や髪の毛の質が人それぞれ違うように、歯質も人によって異なります。また、乳歯や生えたばかりの永久歯は、歯質が弱いことで知られています。唾液の質も人によって異なり、歯の質と合わせて関係があります。

歯質が弱い場合には、少しの汚れでも虫歯になるリスクが高くなりますので、注意が必要です。

食生活に問題がある

虫歯発生の要因の一つに糖質があります。主に砂糖が虫歯の原因になります。

間食の回数が多い場合や、ダラダラと甘いものを飲食する習慣があると、口の中が酸性になる時間が長くなり虫歯のリスクが高くなります。甘いキャンディや砂糖の入った飲み物を摂取する習慣がある場合には、注意が必要です。

虫歯予防に効果がある歯磨きの仕方

ここでは、基本となる歯磨き方法を紹介します。本当に効果的な歯磨き方法は、一人一人異なります。ベストな方法は歯科医院のブラッシング指導を受けて確認しましょう。

順番を決めて磨く

磨き残しを作りやすい要因の一つに、磨く順番が決まっていないことが挙げられます。何も考えずにあちこちを磨いていると、必ず磨き残しができてしまいます。全ての歯を磨けるように、自分で順番を決めて磨くのが良いでしょう。

例えば、歯の外側を奥歯から前歯に順番に磨いた後、歯の内側を奥歯から順番に、最後に噛み合わせの面を磨くという具合です。順番に決まりはありませんので、自分で決めて実践し、磨かない部位が無いようにしましょう。

小刻みに動かす

歯ブラシは、細かく前後に小刻みに動かしてください。大きく動かすと、歯の溝や歯と歯の間がよく磨けません。歯を1本から2本ずつ細かく磨いていくイメージです。1ヶ所につき10回は擦るようにしましょう。

力を入れすぎない

強い力で磨いても、汚れは落ちません。汚れが落ちないだけでなく、歯や歯茎を傷つける可能性があります。

適切な圧力は、100g〜200gと言われています。イメージが湧きづらいかもしれませんが、歯ブラシの毛先が曲がらない程度の力で歯に当てましょう。強く握ると力が入りやすいので、鉛筆持ちで軽く持つようにしましょう。

歯ブラシの選び方

歯ブラシは、お口の状態に合ったものを選ぶ必要があります。歯科医院のブラッシング指導で、口の大きさ・歯並び・歯ぐきの状態をみて、自分に合った歯ブラシを確認するのがベストでしょう。

今回は、虫歯予防に効果的な歯ブラシの一般的な選び方を紹介します。

歯ブラシの毛の硬さ

歯ブラシの毛の硬さは一般的には普通のものが良いです。柔らかめのものは、歯茎を痛めている時や、歯周ポケットに毛先を入れ込む磨き方をする時に使いましょう。

硬いものは歯に強くあたるため、しっかり磨けた気になりやすいですが、実際には汚れが十分に取れないまま歯質を傷めることが多いです。特に歯科医院で指示がない場合には、普通の硬さのものを選択するのが良いでしょう。

歯ブラシのヘッドの大きさ

歯ブラシの毛が植えてある部分をヘッドと言います。ヘッドが大きすぎると奥歯の隅々まで届きません。ヘッドの長さが指1本半位の大きさで、コンパクトなものを選ぶのが良いでしょう。

歯ブラシの植毛形態

歯ブラシの毛の植え方には色々なタイプがあります。山型やギザギザカット、段差をつけた形態などです。

歯の形態や並び方などで磨きやすい歯ブラシが変わりますが、間違ったものを選ぶと、磨き残しを作ってしまいます。まずはまっすぐに毛が埋まっているタイプのストレートカットのもので磨くようにしましょう。

歯磨きをするときに使用が推奨されるアイテム

歯ブラシだけではなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどの清掃補助用具を使用しましょう。歯ブラシだけでは、全体の汚れの60%しか除去できないと言われています。清掃補助用具を使用すれば、80%程度まで除去率を上げることができます。

ここでは、歯磨きの際に使用が推奨されるアイテムと、その使い方を紹介していきます。

デンタルフロス

歯と歯の間の汚れを落とすものです。糸巻きタイプで指に巻き付けて使うものや、プラスチックの持ち手がついたホルダータイプがあります。ホルダータイプには、Y字型・F字型があります。使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

歯間ブラシ

歯と歯の間を清掃するものです。細い金属にナイロンの毛がついており、プラスチックの持ち手がついています。ブラシは細いものから太いものまで様々なサイズがあります。

歯間部に挿入した時にわずかに抵抗がある程度の太さが良いでしょう。自分の歯間の幅に合ったものを選ぶ必要があるので、選択が難しい場合には歯科医院で聞いてみましょう。

ワンタフトブラシ

一束の筆のような形態のブラシです。奥歯の後ろの部分、歯並びが悪い部分、矯正装置の周辺などに使用します。

フッ素入り歯磨き粉

フッ素が配合された歯磨き粉は、虫歯予防に効果的です。フッ素には、歯質を強化する作用や、虫歯菌に対する抗菌作用、歯の再石灰化を助ける作用があります。

フッ素の配合された歯磨き粉をつけて通常通りに歯を磨きます。磨いた後はフッ素が口内に残るよう、軽くゆすぐくらいがベストです。

フッ素は歯科医院でも取り扱っており、フッ素塗布の施術を受けることで虫歯予防になります。普段からフッ素が配合された歯磨き粉を利用することで、虫歯予防効果が高まりますので、積極的に活用しましょう。

電動歯ブラシ

手磨きが苦手な方は、電動歯ブラシを選択するのも一つの方法です。

ただし、電動歯ブラシは、普通の歯ブラシと使い方が異なりますので、電動歯ブラシの使い方をマスターする必要があります。普通の歯ブラシのようにゴシゴシと動かす必要はありません。歯の面に順番に押し当てていくイメージです。

心配な場合には、電動歯ブラシを持参の上、歯科医院のブラッシング指導を受けると良いでしょう。

まとめ

虫歯予防に歯磨きはとても大切です。しっかり歯磨きをしても虫歯ができる場合には、歯磨きのやり方や、歯磨き以外の原因を見直すことが必要です。

歯磨きについては、しっかりと汚れが落ちる磨き方をしているか見直し、今回解説した基本の歯磨き方法をマスターするようにしましょう。歯科医院のブラッシング指導も受けて、自分に合った方法を習得してみてください。

虫歯を予防したいと考えている方は、東京都文京区「江戸川橋駅」より徒歩1分にある江戸川橋菊地歯科医院にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療をはじめ、根管治療や小児歯科、矯正治療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。