根管治療後に痛みがあって眠れないときはどうしたらいい?対処法を解説
こんにちは。東京都文京区「江戸川橋駅」より徒歩1分にある江戸川橋菊地歯科医院です。
虫歯を放置していると、患部が腫れたりズキズキとした強い痛みが生じたりすることがあります。虫歯が歯の神経にまで達していることによって、強い痛みを引き起こしていることが考えられます。
痛みは虫歯によって侵された歯の神経を取り除く根管治療によって解消されますが、場合によっては根管治療後にも夜眠れないほどの強い痛みが続くケースがあります。
今回は、根管治療の痛みの原因や痛みが続く期間、痛みがあって眠れないときの対処法などについて解説します。
目次
根管治療前の痛みの原因
歯や歯ぐきに痛みを感じてつらい思いをしている方もいるのではないでしょうか。例えば「歯がズキズキとして痛い」「歯ぐきを指で押すと痛い」「何もしていなくても重たい痛みがある」などです。
基本的に、根管治療を行う前に痛みが生じる原因として一番に考えられるのは虫歯です。虫歯が神経部分の歯髄(しずい)まで達していると、歯がズキズキ・ジンジンと痛んだり、キーンとする鋭い痛みが出たりすることがあります。
虫歯が深く進行すればするほど耐え難い激しい痛みが生じますが、虫歯がさらに進行することにより神経が死んでしまった場合には、一時的に痛みを感じなくなることがあります。痛みが落ち着くので治ったと考えて放置する患者さんもいるでしょう。
このまま放置していると、最悪の場合には抜歯が必要となります。たとえ痛みがおさまったとしても、歯科医院で念のためチェックしてもらいましょう。
根管治療中も痛みはある?
根管治療では、歯の上部の感染部位を専用の器具を用いて取り除きます。その後、歯の内部の洗浄・消毒を繰り返し、洗浄が完了した後には再感染を防ぐため根管内にお薬を注入します。最後に、被せ物(クラウン)の土台となる部分と被せ物(クラウン)を取り付けて治療完了です。
ただし、根管治療は基本的に一度で完了するものではありません。複数回にわけて処置をおこなうため、神経が残っている間は食事や歯磨きの際にしみたりジンジンと痛んだりすることは考えられます。
神経自体を取り除いて強い痛みが解消されても、根管治療中は深部に溜まった膿によって腫れや痛みが生じることもあります。患者さんによっては、治療中の痛みが強くつらい思いをする方もいるでしょう。
一般的には麻酔をして処置をおこないますが、歯髄が腫れて充血しているようなケースでは麻酔の効果が得られにくいかもしれません。また、歯髄の一部が残って強い痛みを感じたり、患者さんが治療を中断することで内部の洗浄が不十分になり腫れや痛みが生じることもあります。
根管治療後の痛みの原因
神経部分にまで達した虫歯による痛みを改善するために行われる根管治療ですが、治療後に眠れないほどの痛みを感じるようなケースもあります。ここでは、根管治療後の痛みの原因について解説します。
h3 根管治療によるもの
根管治療の際には、なるべく痛みが生じないように麻酔をおこないます。そのため、処置中に痛みが生じることは少ないでしょう。
しかし、麻酔の効果が切れた後2~3日ほどは痛みを伴うことがあります。治療後には、痛みを抑えるための鎮痛剤や、感染を防ぐための抗生剤が処方されるのが一般的です。お薬の服用によって痛みをコントロールできることが多いでしょう。
被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)による圧迫
根管治療により神経を完全に取り除くことができれば、基本的に痛みを感じることはありません。
しかし、治療後に装着する被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)などによって、治療した歯の周囲や歯ぐきに圧迫感をおぼえることがあります。圧迫されるような痛みは、通常であれば1週間~数週間のうちに気にならなくなるでしょう。
1ヶ月以上経過しても痛みや違和感が強く残っている場合には、被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)が歯に合っていない可能性があります。そのままにしておくと周囲の歯や歯ぐきなどに影響が及ぶ恐れもあるため、速やかに歯科医院を受診してください。
根管治療の失敗によるもの
安静にしている状態でもズキズキ・ジンジンと強い痛みを感じ、夜も眠れないほどつらいときには、根管治療の失敗が考えられるでしょう。根管治療では、虫歯菌によって害されたすべての神経を丁寧に取り除きますが、一部が取り残されると激しい痛みが生じることがあります。
治療後2~3日は処方された痛み止めを服用して様子をみましょう。処方された痛み止めがない場合には、市販の鎮痛剤を使用しても問題ありません。
万が一、数日たっても激しい痛みが続くようであれば、一度歯科医院へ相談することが大切です。痛み止めを服用すれば一時的に痛みが和らぐからといって放置しておくと、感染がさらに進行してしまいます。
虫歯がさらに悪化すれば抜歯しなくてはならない可能性も考えられますので、夜も眠れないほど強い痛みがあれば早めに対処したほうがよいでしょう。
根管治療後の痛みはいつまで続く?
繰り返しになりますが、根管治療後の痛みは通常2~3日もすれば落ち着くことがほとんどです。被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)による圧迫感が原因であれば、1週間から数週間程度で落ち着くでしょう。
根管治療によって神経をしっかりと取り除くことができていれば、ズキズキ・ジンジンといった強い痛みが長期にわたって続くことは考えられません。治療後にも耐えがたい激しい痛みが続くようであれば、我慢せずに歯科医院を受診してください。
根管治療後に痛みがあって眠れないときの対処法
根管治療後に眠れないほどの痛みがあればつらいでしょう。ここでは、根管治療後に痛みがあって眠れないときの対処法について解説します。
痛み止めを内服する
根管治療後に痛みがあって眠れないような場合には、痛み止めを内服することで一時的に痛みを和らげましょう。歯科医院を受診できるまでに日数があり、処方された痛み止めを飲み切ってしまった場合には、市販の痛み止めを使用しても問題ありません。
無理に我慢せずに痛み止めを活用しましょう。
ただし、痛みが強いからといって一度に何錠も飲むことは危険です。用法・用量を守って内服することが大切です。
痛みのある部分に触れない
根管治療後に痛みが気になると、患部に触れたくなるかもしれませんが、患部を触ることにより炎症や痛みが悪化する可能性があります。患部に直接指で触れたり爪楊枝でつっついたりすることは、細菌感染のリスクを高めるため避けるようにしてください。
また、頬の上からゴリゴリと強く押すと痛みを助長することがあるため控えるようにしましょう。
入浴や飲酒を避ける
根管治療後に痛みがあって眠れないとき、痛みを紛らわすために入浴や飲酒、運動などを試みる方もいるかもしれません。
しかし、入浴や飲酒、運動などは血流を促して、痛みが増す原因となります。痛みを抑えたいのであれば避けるようにしましょう。
頬を冷やす
入浴や運動などによって血流が促進されると、ジンジンとした痛みが増すことがあります。痛みが強い場合には、冷たいタオルを頬にあてて様子をみるのも方法のひとつです。
凍った保冷剤を直接当てるなど、冷やしすぎると後に痛みが増すことがあるため注意しましょう。
歯科医院へ相談する
自宅でできる対処法をいくつかご紹介しましたが、痛みが一時的に和らいでも長期間にわたって続くようであれば痛みの原因を特定して対処する必要があります。夜間や休日救急に対応している歯科医院もありますので、できるだけ早めに歯科医院へ相談するようにしてください。
まとめ
歯の奥深くまで虫歯が進行することによって生じる強い痛みは、歯の神経を取り除く根管治療で解消できます。
しかし、根管治療を行うと、治療期間中や治療後に痛みが引き起こされることもあります。通常であれば、根管治療が完了すれば数日から数週間のうちに痛みが落ち着きます。
それ以降にも痛みや違和感が続くようであれば、神経が取り残されている可能性も考えられるでしょう。いずれにしても、痛みを我慢するのはつらいでしょうから、早めに歯科医院を受診することが大切です。
根管治療を検討されている方は、東京都文京区「江戸川橋駅」より徒歩1分にある江戸川橋菊地歯科医院にお気軽にご相談ください。