虫歯の治療費を進行段階別に解説!高額になるケースや負担を抑える方法
こんにちは。東京都文京区「江戸川橋駅」より徒歩1分にある江戸川橋菊地歯科医院です。
虫歯の治療費は、進行度合いによって大きく変わることをご存じでしょうか。
初期の虫歯の治療費は安価であることが多いですが、虫歯が進行するにつれて治療が複雑になり、その分費用も高額になることがあります。特に、歯の神経の治療が必要になる場合は、治療費が高額になることが多いです。
では、虫歯の治療にかかる費用は具体的にどれくらいなのでしょうか。
この記事では、虫歯の進行段階ごとの治療費を詳しく解説します。高額になるケースや治療費の負担を抑える方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
虫歯の治療費は保険適用の対象
虫歯治療には、保険診療と自費診療の2種類があります。
保険診療の治療は、自費診療の治療に比べると安価です。保険が適用されるのは、歯の機能を回復させるための最低限の治療に限られ、詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)にはレジン(樹脂)や金属が使用されます。
一方、自費診療の場合は、使用できる素材に制限がありません。詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)にセラミックやジルコニアなど、見た目に優れた素材を選択することができます。
審美性や耐久性を重視した選択が可能ですが、全額自己負担となるため、治療費は高額になります。保険診療と自費診療とでは、選択できる素材や費用が異なりますので、歯科医師に事前によく確認し、どれを選択すべきか慎重に検討することが大切です。
虫歯の治療費[進行段階別]
虫歯の治療費は、進行具合によって大きく異なります。ここでは、進行段階ごとの治療費について解説します。
初期段階の虫歯(C0)
初期の虫歯は、エナメル質が溶かされている状態です。この段階であれば、フッ素塗布などで虫歯の進行を止めることができます。費用は安価で、保険が適用される場合は1,000円〜2,000円程度で済むことが多いです。
エナメル質の虫歯(C1)
エナメル質の虫歯は、さらにエナメル質が溶かされ、穴があいている状態です。虫歯部分が黒っぽくなることで気づくケースもあります。この場合は、虫歯の部分を削って歯科用プラスチックを詰める治療を行います。費用は、1,000円〜3,000円程度です。
象牙質の虫歯(C2)
虫歯が象牙質にまで達すると、痛みが出始めることが多いです。この場合、虫歯の部分を削って詰め物(インレー)をします。
保険診療の場合は3,000円〜5,000円ほどが一般的です。セラミックなどの審美性が高い素材を選択すると自費診療となり、1本あたり3万円〜10万円程度かかることもあります。
神経に達した虫歯(C3)
虫歯が神経に達するほど進行している場合は、根管治療(歯の神経を取り除く治療)が必要になることが多いです。この治療は、複数回通院して治療を受ける必要があります。
治療費は、保険診療の場合で5,000円〜1万円程度、自費診療の場合では5万円〜15万円程度です。
歯の根に達した虫歯(C4)
歯の根まで虫歯が進行している場合は、抜歯が必要となるケースが多いです。抜歯後は、ブリッジやインプラント、入れ歯などで歯を補う必要があります。
抜歯をするときにかかる費用は3割負担で3,000円〜7,000円程度です。ブリッジやインプラント、入れ歯で歯を補う場合には別で治療費がかかります。
虫歯の治療費が高額になるケース
虫歯の治療費は、進行度や選択する治療方法によって大きく異なります。ここでは、虫歯の治療費が高額になる代表的なケースについて解説します。
セラミックやジルコニアを使用する場合
詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)に保険が適用されない素材を選ぶと、治療費は高額になります。特に、審美性と耐久性を重視したセラミックやジルコニアは、1本あたり5万円〜20万円程度かかることが一般的です。
これらの素材は保険が適用されないため費用は高額になりますが、自然な見た目や美しい仕上がりになります。特に、前歯などの目立ちやすい部分に使用されることが多いです。
根管治療が必要な場合
虫歯が進行して神経に達すると、根管治療が必要になります。この治療では、歯の神経を取り除き、歯の内部がきれいになるまで何度か通院して洗浄と消毒を繰り返します。
保険診療の場合でも、虫歯を削って詰め物(インレー)をする治療にくらべると費用がかかります。自費診療の場合は、精密機器や高品質な材料を使用するため、数万円かかることもあります。
補綴治療が必要な場合
虫歯が進行して抜歯が必要になった場合、補綴治療で歯を補う必要があります。補綴治療には、ブリッジやインプラント、入れ歯といった選択肢があります。ブリッジや入れ歯は保険が適用されるものもありますが、インプラントは保険が適用されないため高額です。
インプラントの費用は、1本あたり30万円〜50万円程度です。
虫歯の治療費の負担を抑える方法
ここまで解説したように、虫歯が進行すると大掛かりな治療が必要となり、費用も高額になります。では、虫歯の治療費の負担を抑える方法はないのでしょうか。ここでは、虫歯の治療費をできるだけ抑えるための具体的な方法をご紹介します。
保険が適用される治療を選ぶ
保険が適用される治療を選択することで虫歯の治療費を抑えることができます。日本の健康保険制度では、虫歯治療の多くが保険の対象となります。
例えば、レジン(樹脂)や金属の詰め物(インレー)・被せ物(クラウン)には保険が適用されます。これにより、治療費の負担を大幅に軽減することが可能です。
保険が適用される治療でも、最低限の機能は回復できます。そのため、審美性よりも費用を重視したい方は保険が適用される治療を検討するとよいかもしれません。
定期検診を受ける
虫歯は進行するほど治療が複雑になり、治療費も高額になります。初期段階で発見されれば、簡単な処置で済むケースが多く、費用も安い場合がほとんどです。
定期的に歯科検診を受けることで、万が一虫歯になっていても早期に発見でき、重症化する前に治療を受けられます。また、検診時にフッ素を塗布してもらうことで、虫歯の予防にもつながります。
3か月〜半年に1回は歯科医院で検診を受け、虫歯や歯周病になっていないかチェックしてもらうことで、健康な歯を維持しつつ治療費の節約につながります。
素材選びを慎重に行う
詰め物(インレー)・被せ物(クラウン)の素材には保険が適用されるものと保険が適用されないものがあります。
セラミックやジルコニアなどの素材は見た目が美しく耐久性に優れていますが、保険が適用されないため、治療費は高額になります。複数本の歯が虫歯になり、全ての歯を自費診療の素材にすると、治療費はさらに高額になるのです。
そのため、治療費を抑えるためには、どの部分には自費診療の素材を選び、どの部分には保険が適用される素材を選択するかを慎重に検討することが重要です。
例えば、目立ちやすい前歯にはセラミックを選び、奥歯など見えにくい部分には銀歯やレジンを選ぶなどです。これによって、費用を抑えつつ満足度の高い治療を受けることができるでしょう。
デンタルローンを利用する
高額な治療費がかかる場合、一度に全額を支払うことが難しいこともあります。そうした場合には、デンタルローンを利用する方法があります。
デンタルローンとは、歯科治療に限定されたローンのことです。金融機関に治療費を立て替えてもらい、患者さんは分割して返済します。これによって、手元にまとまったお金がなくても治療を受けられる場合があるのです。
ただし、デンタルローンを利用するためには審査を通過する必要があります。また、金利手数料がかかる点も理解しておきましょう。歯科医院によってはデンタルローンを利用できないところもあるため、事前に確認してください。
まとめ
虫歯の治療費は、進行度や選択する治療方法によって大きく異なります。初期段階の虫歯であれば、保険が適用されて数千円程度の費用で済むことが多いです。
一方で虫歯が神経にまで達すると、根管治療が必要となり、高額な費用がかかる場合があります。また、セラミックやジルコニアを選択する場合も、費用が高額になるでしょう。
保険が適用される治療を選択したり、早期発見・早期治療を心がけたりすることで治療費の負担を抑えることができます。さらに、デンタルローンを利用することで、治療費を分割で支払える場合もあります。
虫歯の治療方法や費用、支払い方法は歯科医院によって異なるため、詳しくは治療を受ける歯科医院でよく確認してください。
虫歯にお悩みの方は、東京都文京区「江戸川橋駅」より徒歩1分にある江戸川橋菊地歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療をはじめ、根管治療や小児歯科、矯正治療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。