自分の歯をできるだけ削らない、マイクロスコープ診療

こんにちは。文京区関口にある江戸川橋菊地歯科医院です。
今回は、当院が最も得意とするマイクロスコープを使用した歯科治療の特徴について説明します。

マイクロスコープとは?

歯科用マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)は、歯の治療時に使用する顕微鏡のことです。国内では、耳鼻科や眼科の手術で使われはじめ、歯科の領域では1990年代から使われるようになり、現在では約3%程度の歯科医院でマイクロスコープを使用した治療が行われています。最近ではマイクロスコープの認知度も向上し、マイクロスコープを使用した歯科治療を患者さんから希望されることも増えてきています。

歯科治療にどんなメリットがあるのか?

①物体を大きく拡大して見ることができる

例えば、時計職人は細かな作業をする際、必ず目にルーペをつけて仕事しています。
それはどうしてか?理由は細かな作業をする際、拡大して見ることにより、裸眼よりも更に物体を大きくして見ることができるからです。
歯は10mmに満たない大きさで、仮に虫歯ができた際、それを先端が1mm程度のドリルを使って削るため、神経を集中したミスが許されない治療が要求されます。
その際、小さいものをより大きく拡大して見ることで、精密な治療が可能になります。

②治療中の過程を静止画で撮影、動画の記録ができる

歯科治療でよく耳にすることが、「どんな治療をしてもらったのか、よく分からない」という患者さんからの質問です。実際、86%の患者さんが治療後の説明を受けていると答えますが、口頭で手鏡を使って説明を受けている場合が多いようです。
一方、マイクロスコープはとても明るいLEDライトでお口の中を明るく照らし、静止画や動画を使用した「視覚的な説明」をすることが可能になるため、言葉で説明されるよりも1枚の鮮明な画像を見せてもらった方が患者さんにとって治療内容が理解しやすいと思います。

アメリカでは、マイクロスコープの使用が義務化されている!

マイクロスコープは歯科治療全般で多く用いられていますが、その中でも根管治療(根っこの治療)において効果的です。アメリカでは、根管治療専門医が根管治療をする際、マクロスコープの使用が義務化されています
日本でも、2016年からCT撮影後、マイクロスコープを使用して根管治療を行った場合、保険点数を加算することができるようになりました。つまり、マイクロスコープを使用した根管治療に対しての有用性が認められたことになるのです。

まとめ

マイクロスコープを導入する歯科医院の数は増えてきている一方、導入すれば次の日からすぐに使用できる機材かと言えば、それは非常に難しいと思います。マイクロスコープを治療で効果的に使用するためには、基礎知識と長期間にわたるトレーニングが必須です。
マイクロスコープを使用することで、裸眼で行うよりも治療を精密の行うことができるため、大切な歯をなるべく削らず、虫歯を確実に取り除くことで、治療のやり直しも少なくなります。
「精密かつ正確な治療」、「治療後の説明が視覚的で理解しやすい」そんなマイクロスコープの利点を最大限に活かした治療をご希望の方は、是非お気軽に治療相談にお越し下さい。

江戸川橋 歯医者 定期健診 江戸川橋菊地歯科医院

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