歯科健診はなぜ重要なのか?

こんにちは。文京区関口にある江戸川橋菊地歯科医院です。

今回は、歯科健診がなぜ重要なのか?について説明します。

自分の歯は自分で守る時代

日本には乳幼児歯科健診、学校歯科健診、歯周病健診、妊産婦歯科健診がありますが、このうち私たちが義務付けられているのは、乳幼児歯科健診と学校歯科健診だけです。
つまり、義務化された健診を受けた後は、ご自身の責任で歯科医院の予約を取り、定期的に歯科医院に受診する必要があるのです。20歳以上で過去1年間に歯科健診を受けた方の割合は、平成28年で約53%と増加傾向にあります。一方、成人の約7割が歯周病にかかっており、歯ぐきに異常のある患者さんの割合は減少していますが、歯周病が進行し続ける患者さんの割合は増加傾向にあります。

8020運動をご存じですか?

日本には、平成元年に日本歯科医師会が提唱した「8020運動」というものがあります。その内容は80歳になったとき20本以上自分の歯を残すようにするというものです。2005年の歯科疾患実態調査での達成率は21%だったのに対して、2016年では、達成率が51%に上昇し、日本人の80歳以上の方の約半数はこの目標を達成していることになります。ではどうしてここまで、日本人は歯を残すことができるようになったのでしょうか。

歯を残すための国の対策!かかりつけ歯科医

そのカギとなるのは、上記で既に述べた地域歯科保健活動(いわゆる健診)と「かかりつけ歯科医」をもつようになったからです。
かかりつけ歯科医は、歯が痛い、歯周病で歯ぐきから血が出る、歯並びが気になるなど、日頃の様々な歯の悩みにこたえてくれる身近な存在です。そんな「かかりつけ歯科医」を皆さんはおもちでしょうか。

まとめ

ご自身の大切な歯の異常を早期に発見し、速やかに治療を行うことで、重症化するリスクが低くなるため、当院をかかりつけ歯科医院にして頂く患者さんには、おおよそ4~6ヶ月ごとの健診をおすすめしています。
また、1日3回食後に歯を磨いていたとしても、結果的に磨けていない部分があれば、そこから気づかない間に虫歯や歯周病が進行してしまいます。したがって、正しい歯みがきの方法を習慣づけて頂くことが、最も重要なことだと考えています。
万が一健診で虫歯が見つかったとしても、当院ではマイクロスコープを使用したご自身の歯を極力削らず、虫歯の部分のみを的確に削り取って詰め物をする精密な治療を提供していますので、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。