prosthodontic

補綴(ほてつ)治療

虫歯や歯周病、けがなどが原因で歯が欠けたり、無くなったりした場合に、代わりとなる人工の歯を補う治療を「補綴(ほてつ)治療」と言います。

歯を失うということは見た目的な問題だけでなく、食事や会話などの日常生活に大きな支障をきたすようになるため、適切な装置(補綴物)を作り、失ってしまった歯の機能を補う必要があります。

当院では、お口の中の形状に合わせて精巧な補綴物を作製し、丁寧な調整を行うことで快適にお使いいただける状態を目指します。いつまでもお食事や会話などを楽しみ、健康な体を維持するためにも、歯の欠損にお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。

1. 補綴治療とは?

私達が毎日何気なく使っている歯には、「咀嚼(そしゃく:噛む)」「発音(言葉を正しく発音する)」「嚥下(えんげ:ものを飲み込む)」「審美性(見た目の美しさ)」という4つの大切な機能があります。

虫歯や歯周病など何らかの理由で歯を失うと、見た目が悪くなってしまうのはもちろんですが、「ものが噛みにくい」「発音が悪くなる」といった生活上の不具合も出てくるようになるため、生活の質は大きく低下します。
また、歯が無くなることで歯並びや咬み合わせのバランスが乱れ、毎日のお手入れが難しくなるため、残された他の歯も虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。
万一、適切なお手入れが行えなくなって複数の歯を失うようなことになると、お食事から十分な栄養を摂ることも難しくなり、全身の健康を保つこと自体ができなくなってしまいます。

補綴治療では、失った歯の代わりに人工の装置(補綴物)を作製することで歯の機能を回復させ、お口の中のコンディションを整えます。ただ形状を回復するのではなく、患者さまの歯並びや咬み合わせを考え、自分の歯と同じようにしっかりと噛める状態に調整することが重要になります。

当院では、マイクロスコープ(歯科顕微鏡)を用いた精密な診断・治療を行い、それを基にぴったりとフィットする精巧な補綴物を作製します。噛む時にかかる力をお口全体にバランスよく分散させるように調整を行うことで、装着後には快適にお使いいただけるだけでなく、残っている歯の寿命を延ばす効果も期待できます。

補綴治療が必要になるケース

  • 虫歯や歯周病で歯を失った
  • ケガで歯が欠けた、折れた
  • 歯の欠損により、空気が漏れてしゃべりにくい、発音が難しい
  • 咬み合わせがずれて、ものが噛みにくい
  • 口が開けづらい、口を開けた時に音が鳴る
  • 被せ物や入れ歯などの補綴物が合わなくなってきた

2.補綴治療の種類

補綴治療には、1本の歯を失った場合から全部の歯を失ってしまった場合まで、幅広いケースがあります。それぞれの患者さまのお口の中の状態に合わせ、適切な治療を選択します。

被せ物(クラウン)

虫歯治療などで歯を削り、歯質が無くなってしまった部分を修復するために行う「被せ物」です。
「歯冠(しかん:歯肉の上の白い歯)」のほとんどが失われていても、「歯根(しこん:歯の根)」が残っている場合には人工の土台を建て、さらにその上から歯冠部分を補うための金属やセラミックなどで作ったクラウンを被せることが可能です。

クラウンは型を取って作製し、歯科用の接着剤でしっかりと固定するため、ご自身の歯と同じ感覚でお使いいただけるのが大きなメリットです。
保険診療で行う場合、レジン(歯科用樹脂)または「パラジウム合金」という金属(銀歯)を使用しますが(治療部位により異なる)、自由診療で行う場合には審美性の高いセラミック材などをお選びいただくことも可能です。
※歯の欠損部分が少ない場合は、「詰め物(インレー・アンレー)」を行います。

ブリッジ

歯冠と歯根の両方が失われた場合に行う治療です。
両隣に残っている健康な歯を土台にして橋を架けるようにして義歯を固定するため、「ブリッジ」と呼ばれています。

ブリッジは型を取って作製し、歯科用の接着剤でしっかりと固定するため、ご自身の歯と同じ感覚でお使いいただけるのが大きなメリットです。
歯の欠損が1~3本程度であればブリッジが可能ですが、土台にする歯を削る必要があることから、歯の強度が保てない場合や虫歯や歯周病が進行しているような場合には実施できないこともあります。
保険診療で行う場合、レジン(歯科用樹脂)または「パラジウム合金」という金属(銀歯)を使用しますが(治療部位により異なる)、自由診療で行う場合には審美性の高いセラミック材などをお選びいただくことも可能です。

義歯(入れ歯)

噛む機能を補う装置で、歯冠と歯根の両方を失ってしまった場合に使用します。
「床(しょう)」と呼ばれる土台に人工の歯が付いているのが特徴で、一部の歯を補う「部分入れ歯(部分床義歯)」と、全ての歯をカバーする「総入れ歯(全部床義歯)」があります。
取り外しでき、お手入れしやすいのがメリットですが、装着時に痛みや異物感が起こることもあるため細かい調整が必要になります。

部分入れ歯(部分床義歯)

残っている歯に「クラスプ」と呼ばれるバネを引っかけて使う装置で、歯の欠損数や部位によって形状は異なります。
保険診療では、レジン床に金属のバネが付いたものになりますが、自由診療になると吸着性の高い「シリコン床」や、安定性が高い「マグネット式」、バネがなく、目立ちにくい「ノンクラスプデンチャー」などをお選びいただくことが可能です。

総入れ歯(全部床義歯)

お口の中に歯が一本も残っていない「無歯顎(むしがく)」の方が使用する装置で、歯茎にのせて使用するのが特徴です。
保険診療では、レジン床にレジンの歯が付いたものになりますが、自由診療になると、温度が伝わりやすいチタンなどの「金属床」や、柔らかく歯茎の痛みを軽減できる「シリコン床」などをお選びいただくことが可能です。

インプラント

歯冠と歯根の両方を失ってしまった場合に行う治療で、身体に馴染みやすいチタンやチタン合金の人工の歯根を歯肉に埋め込んで土台を作り、その上にセラミックなどのクラウンを被せて歯を再建します。
歯の欠損が1本から無歯顎の方まで幅広く対応可能で、ご自身の歯と同じようにお使いいただけるのがメリットですが、歯を支える「歯槽骨(しそうこつ)」の厚みが足りない場合や、全身の健康状態が悪化しているような場合には実施できないこともあります。

また、特殊な場合を除き、健康保険の適用が認められていないため、虫歯や歯周病などが原因でインプラントを行う場合には自由診療となります。

自家歯牙(しが)移植

歯冠と歯根の両方を失った場所に、噛み合わせに機能していないご自身の歯(ドナー歯)を移植する方法です。通常、「親知らず」を使用することが多いですが、移植には、歯周病に罹っていない歯で「歯根膜(しこんまく)*1」が十分にあること、ドナー歯と移植される側の歯(レシピエント歯)の形やサイズが合っていることなどが条件となります。
*1 歯根膜:歯の根の周りにあり、移植した歯と歯槽骨を繋ぐ細胞を再生する重要な役割がある。

自家歯牙移植は、ご自身の歯を使用するため、移植による拒絶反応が起こりにくいのが最大のメリットです。また、歯根膜があることで、食べ物の歯ざわりや繊細な食感が分かりやすくなるほか、咬み合う側の歯の負担を減らす効果もあり、将来的には矯正治療も可能になります。

「親知らず」を使用した移植で、移植する側とされる側の歯の両方が残っており、サイズも合う場合には保険診療が可能ですが、すでに抜歯をしてしまっている場合や、歯のサイズを合わせるために骨の増生などが必要になる場合には、自由診療となります。

3. 当院の補綴治療の特色

当院の補綴治療には以下のような特色があります。

マイクロスコープを使用した精密な診療

当院では、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用した精密治療を行っております。
お口の中を3~30倍に拡大視することで細部の虫歯なども見落とすことなく、精密な治療を行うことができます。

オーダーメイドの高品質な補綴物

咬み合わせの悪い補綴物は安定して使うことができない上、他の歯にも悪影響を与えてしまうことがあります。当院ではお一人お一人の歯並びや咬み合わせを基に精巧な補綴物をお作りし、細部まで補綴物の調整を行いますので、完成度が高く、歯を長持ちさせることが可能です。

丁寧な説明

お口の中の状態はご自身では分かりにくい上、歯を失ってしまうということは患者さまにとって非常に不安が大きいものです。
当院では、患者さまに安心して治療を受けていただくため、お口の中の画像などをご覧いただきながら、治療の内容を丁寧に分かりやすくご説明いたします。
治療後には、補綴物やご自身の歯をできるだけ長くお使いいただくためのお手入れ法などもしっかりとお伝えいたします。治療に関するご不安や質問などがあればお気軽にご相談ください。

メタルフリーや審美性の高い治療も可能

患者さまの中には、アレルギーの心配から金属を使わないメタルフリー治療を望まれる方や、より美しい仕上がりを目指す審美性の高い治療を望まれる方もいらっしゃいます。
当院では、それぞれ患者さまのご希望や費用などに合わせて最適な治療法をご提案させていただきます。

4.Q&A

1)奥歯を抜きましたが、目立たない場所なのでそのままでも大丈夫ですか?

奥歯の場合、前歯のように口を開けた時に見えることはないため、目立ちにくいという点はありますが、時間の経過とともにお顔のラインに変化が出てきて頬がこけたり、顎がたるんだりといった審美的な問題が出てくることがあります。
また、一つの歯を失うことで周りの健康な歯にかかる負担が増え、ドミノ倒しのように次々と歯を失うリスクも高くなるため、そのままにせず適切な補綴治療を受けていただくことが大切です。

2)補綴治療は保険が適用できますか?

補綴治療は、インプラント治療を除き、保険適用で行うことも可能です。
ただし、保険診療での治療はあくまでも機能の回復が目的であり、使用できる材質や方法に制限があるため、セラミックなどを使用する審美性の高い治療を望まれる場合などは自由診療になります。

なお、自由診療での補綴治療になると費用は高くなりますが、一定の条件を満たしている方の場合、「医療費控除*2」の申請を行うことで治療費の一部を還付金として受けることが可能です。
ただし、申請には当院が発行する領収書が必要になるため、大切に保管していただくようお願いいたします。
*2医療費控除:患者様ご本人、または家計を一にする家族が年間に支払う医療費の合計が10万円を超える場合、一定金額の所得控除を受けることができる制度。
≪参考≫ 国税庁 医療費控除

3)自由診療の治療には保証期間がありますか?

クラウンやブリッジなど、お作りした補綴物は、通常のご使用範囲内で、一年以内の脱離や破損であれば無料でやり直します。詳しくは医師またはスタッフにお尋ねください。

5.院長からひと言

当院では、虫歯の治療から補綴物の作製・調整までマイクロスコープを使用した精密治療を行っております。マイクロスコープを使うことで治療の精度が高まり、補綴物の完成度も上がるため、治療した歯を長く快適にお使いいただくことが可能になります。
患者さんのお口の中の状態やライフスタイル、ご希望などを考慮し、お一人お一人に合わせた補綴方法をご提案させていただきますので、歯の欠損や補綴物の不具合などにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

Aesthetic

審美治療(ホワイトニング含む)

審美歯科は、一般的な歯科治療に加え、白い歯や整った歯並びなど、より美しい仕上がりを追求する診療科です。

きれいに揃った白い歯は、それだけで清潔感があり、健康でポジティブな印象を与えることができます。また、口元に自信が持てるようになることで、自然に笑顔が増えるなど、患者さまご自身の心理面にも良い影響をもたらします。

「歯を白くしたい」「歯の隙間を治したい」など、審美歯科を受診される患者さまのご希望は人それぞれです。当院では丁寧なカウンセリングで患者さまのご希望を伺い、お一人お一人のご要望に最適な治療法をご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

1. 審美治療とは?

審美歯科では、歯の色や形、歯並びなど、見た目の美しさにこだわった治療を行います。
虫歯や歯周病などを治療する通常の歯科では歯の機能を回復させることを最優先に治療を行いますが、審美歯科では、機能の回復に加えて、「より美しい口元にすること」を目的としているのが大きな特徴です。

審美治療は、ただ単純に歯を白くしたり、形を整えたりすれば良いというものではなく、お顔の色や周りの歯と上手く馴染み、天然の歯のように見える自然な仕上がりを目指すことが大切です。
また、咬み合わせや歯並びを考慮し、丁寧な調整を行いながらお口のコンディションを整えていくため、「ものが噛みやすくなる」「発音しやすくなる」など歯の機能を高めることができ、毎日のお手入れも楽になって歯を健康に保つ効果なども期待できます。

審美治療は、一般的な歯科治療とは異なるため、自由診療で行うことになりますが、歯の健康と美しさの両方を兼ね備えた総合的な歯科治療として近年大きな注目を集めており、治療を希望される患者さまも徐々に増加しています。

当院では、高い審美性を追求しつつ、歯の健康や機能性も併せて向上させることを目標に、精密で質の高い治療を提供しております。
これまでに培った治療経験や技術力を活かし、いつまでも歯を美しく保ち、快適にお使いいただけるよう全力でお手伝いをさせていただきますので、歯の見た目にお悩みがある方や審美治療に興味がある方は、お気軽にご相談ください。

審美治療をおすすめする人

  • 虫歯治療で削った歯を目立たないように修復したい
  • 歯並びや歯の形を整えたい
  • 歯を白くしたい
  • 歯茎の黒ずみを治したい
  • 前歯の間の隙間を無くしたい
  • 目立つ銀歯を白い被せ物に治したい
  • 口臭を防ぎ、清潔な口内を保ちたい

2.審美治療の種類

当院で実施している審美治療には、以下のような種類があります。
審美治療は健康保険適用外となるため、すべて自由診療となります。

ダイレクトボンディング(白い詰め物)

歯が欠けている部分や虫歯治療で歯を削った部分に対して、セラミックの粉と歯科用樹脂でできた白い詰め物(コンポジットレジン)で修復する治療です。過去に治療した金属の詰め物を白く治したい場合や、歯と歯の間の隙間を埋めたい場合などに行うこともあります。
ご自身の歯の色に近い「自然な白さ」を再現できるので、修復箇所が目立たないのがメリットです。また、型取りの必要がなく、歯を削る量を最低限に抑えられ、即日治療可能です。
ただし、強い力がかかる奥歯の治療には適しておらず、範囲が広い大きな虫歯なども治療が難しい場合があります。

セラミック治療(クラウン、インレー・アンレー)

歯の型をとり、虫歯などで歯を削った部分を金属(銀歯)ではなく、セラミック(陶材)で修復をする治療です。歯冠(しかん:歯茎から上の白い歯)全体の修復には「クラウン(被せ物)」、歯冠の一部の修復には「インレー」や「アンレー」という詰め物を行います。
歯の色に近いセラミックを使用することで、天然の歯のような自然な仕上がりになり、耐久性もあることから適切なケアを行っていくことで長い間ご使用いただくことが可能です。
使用するセラミック素材は以下のような種類があり、それぞれ特徴があるため、治療部位や費用、患者さまのご希望などによって使用する素材を選択します。
金属アレルギーの心配がある場合、金属を使わない「メタルフリー治療」を行うことも可能です。

≪おもなセラミック素材の種類≫

オールセラミック(ポーセレン)
100%セラミックで、白さだけでなく、天然歯のような透明感が得られるのが特徴です。
仕上がりが美しく、前歯の治療に使用されることが多いですが、衝撃には弱いので、噛みしめるときに強い力がかかる奥歯の治療には適しません。

ジルコニア
非常に硬く、「人工ダイヤモンド」と言われている素材です。耐久性が高いことから、奥歯の被せ物に使われることが多いです。
「ロートランスジルコニア」と「ハイトランスジルコニア」という透過性が異なる2種類があり、より高い審美性を望まれる場合には、透過度が高いハイトランスジルコニアを選択します。

ジルコニアセラミック
硬いジルコニアの枠(フレーム)にセラミックを焼き付けたもので、高い耐久性と審美性があります。

ガラスセラミック(e-max)
ニケイ酸リチウムガラスが主成分の素材で、天然の歯のような透明感があるのが特徴です。
ある程度の耐久性がありますが、強い衝撃があるとヒビが入ってしまうこともあります。

ホワイトニング

たばこやコーヒーといった嗜好品による黄ばみや着色、薬剤や加齢による歯の変色などを改善する治療です。
クリニックで行う「オフィスホワイトニング」と、ご自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類があり、当院では両方を併用する「デュアルホワイトニング」をおすすめしていますが、患者さまのご都合に合わせてどちらかを選択していただくことも可能です。

オフィスホワイトニング
歯茎や唇を保護した後、ホワイトニング用の薬剤を塗布し、特殊な光を照射することで歯を漂白する治療です。短期間に効果が得られることから、早く歯を白くしたい方におすすめです。

ホームホワイトニング
専用の「マウストレー(マウスピース)」にホワイトニング効果のあるジェルを入れて歯に装着し、2時間程度置いた後、ブラッシングをして薬剤を取り除きます。
効果が緩やかなため、2~3週間毎日繰り返し行っていただく必要がありますが、ご自宅で都合の良い時間に行うことができるのが大きなメリットです。

ガムピーリング(歯茎のメラニン除去)

たばこや飲食物、紫外線、口呼吸、遺伝などが原因で歯茎に沈着したメラニン色素を薬剤で除去する治療です。
口内を十分清掃した後、歯肉の黒ずんだ部分に薬剤を塗布します。その後3~5日程度で徐々に歯茎が白くなり、自然と剥がれ落ちます。繰り返して行うことで歯肉の黒ずみを健康的なピンク色に戻すことが可能ですが、金属の被せ物による歯茎の黒ずみには効果がありません。

ラミネートベニア

歯の表面を0.3~0.5㎜程削り、薄いセラミック素材(ポーセレン)を張り付ける治療です。
変色した歯を白く見せたり、前歯の間の隙間を埋めて形を整えたりすることが可能です。
歯を削る量が少ないため神経への影響がなく、麻酔などを使わずに行うことができ、治療期間も短くて済みます。
透明感のある自然な仕上がりのため、高い審美性が必要な上の前歯の治療に使われることがほとんどです。但し、虫歯などで歯が大きく失われている場合には治療ができないほか、「歯ぎしり」や「噛みしめ」などの癖があるとセラミックが割れてしまうこともあるので注意が必要です。

クリーニング(PMTC)

歯科衛生士による専門のクリーニングです。通常の歯磨きでは取れない歯と歯の間や、歯と歯茎の間などの歯垢(プラーク)を専用の器具を使用して除去し、歯の表面をツルツルに磨き上げます。
コーヒーやお茶、赤ワインなどの歯の着色汚れ(ステイン)を除去することで歯本来の白さに戻すことができ、口臭を予防する効果も期待できます。定期的なクリーニングは虫歯や歯周病予防にも有効です。※薬剤によるホワイトニングとは異なります。

3.当院の審美治療の特色

当院の審美治療には以下のような特色があります。

充実したカウンセリング

「歯の色を白くしたい」「歯の隙間を埋めたい」「銀歯を治したい」など、患者さまのご希望はお一人お一人異なります。
当院では、患者さまのお悩みや理想の状態などを詳しく伺うために時間をかけてカウンセリングを行い、患者さまお一人お一人に最適な治療や素材をご提案させていただきます。

オーダーメイドの治療を実施

歯の色は皆同じではなく、歯の種類や年齢などによっても微妙に異なります。
また、お肌の色やお顔のバランスなども考慮して治療を行わないと、周りの歯から浮いてしまい、不自然で逆に目立ってしまうこともあります。
当院では、患者さまの歯の色や明るさ、質感など考慮して細かい調整を行うことで、天然の歯のような自然な美しい仕上がりを目指します。

精密な治療で歯を長持ちさせることが可能

歯の外見を重視する審美治療ですが、治療した歯がすぐに取れてしまったり壊れたりするようでは意味がありません。当院では、歯を3~30倍に拡大できるマイクロスコープを使用して精密なシミュレーションを行い、それぞれの患者さまに合わせた治療計画を作成します。
その計画を基に、高い技術を持つ歯科技工士がぴったりフィットする装置をお作りするため、快適に長くお使いいただくことが可能です。

ホワイトニングコーディネーターが在籍

当院には、ホワイトニングのスペシャリストである「ホワイトニングコーディネーター」の資格を持った衛生士が在籍しております。
お口の中の状態に合わせてしみにくい薬剤を選択したり、治療をお急ぎの方には数種類の薬剤を併用して治療期間を短縮したりするなど、より専門的でそれぞれの患者さまに適したホワイトニングの計画をご提案させていただくことが可能です。

4.Q&A

1)保険診療で行う白い詰め物と自由診療のダイレクトボンディングとの違いは何ですか?

保険診療でも小さな虫歯の修復に白い詰め物(コンポジットレジン)を使用しますが、自由診療で行うダイレクトボンディングの素材はより高性能で、再現できる色合いが豊富なのが特徴です。
また、時間をかけて丁寧な調整を行うことができるので、仕上がりの美しさや歯の持ちなどにも大きな差が出てきます。

2)ホワイトニングに興味がありますが、治療時の痛みが心配です。

歯にヒビが入っていたり、知覚過敏になっていたりすると、ホワイトニングの薬剤がしみて痛みが出るケースもあります。
ご自身で行っていただくホームホワイトニングでは細かい調整が難しいですが、オフィスホワイトニングでは、痛みが出やすい部分を避けて治療をしたり、しみにくい薬剤を選択したりすることも可能ですので、まずはご相談ください。

3)ラミネートべニアの保証期間はどれくらいですか?

ラミネートべニアには1年間の保証期間があります。ただし、定期的に検診を受けていただくことや、場合によってはマウスピースを装着してお休みいただくなど、一定の決まりを守っていただける場合にのみ保証を行っております。
※作成した補綴物(詰め物や被せ物)についても、通常のご使用範囲内で、一年以内の脱離や破損は無料でやり直します。

4)歯並びの乱れは審美歯科で治りますか?

すきっ歯や出っ歯、歯並びの乱れは審美歯科で改善させることが可能ですが、歯の状態によっては矯正治療をご提案させていただく場合もあります。

5.院長からひと言

口元の印象はその人のイメージを大きく左右し、健康的な白い歯やきれいな歯並びは好印象を与えることが可能です。
しかし、日本の保険診療で行われている一般的な歯科治療は、あくまでも機能の回復が優先されてしまうため、審美面で満足のいく結果になるとは限らず、せっかく治療をした歯が金属になることで逆に目立ち、患者さまのコンプレックスになってしまうようなケースも少なくありません。

適切な審美治療を受けて歯のお悩みが解消されると、会話が楽しめるようになり、笑顔にも自信が持てるようになるなど、患者様の生活の質が上がり、ストレスのない充実した毎日を過ごすことが可能になります。
当院では、お一人お一人の患者様のお悩みに寄り添い、最適な方法をご提案させていただきます。無料相談も行っておりますので、歯のお悩みのある方はお気軽にご相談ください。