詰め物とかぶせ物の種類
こんにちは。文京区関口にある江戸川橋菊地歯科医院です。
今回は、歯科治療で行う「詰め物」と「かぶせ物」の種類について説明します。
詰め物の種類
①レジン充填
これは歯科治療時に最も多く使用される材料です。正式名称は「光重合型コンポジットレジン」で、名前の通り強力な光を当てることで、液体状のペーストが10秒程度でカチカチに固まります。治療は15~30分程度、1回で完了するため非常に便利な歯科材料です。歯科の治療ではよく、プラスチックや樹脂という分かりやすい名前で呼ばれることが多いですが、実際にはレジンと呼ばれる有機質の材料とフィラーと呼ばれるシリカ、アルミノシリケートガラスが含まれる無機質が合わさって作られるため、コンポジットレジンと言われます。
レジンはどのような治療に向いているか?
レジンは見た目が白く、歯と同じような色をしているため審美性に優れています。
また虫歯になった部分だけを削って、その部分だけにレジンを注入して固めるため自分の歯をできるだけ削らない治療と言えるでしょう。
レジンのデメリットは?
レジンは機械的な強さが金属、セラミック、ジルコニアと比べると低いです。
そのため虫歯の大きさがあまりにも大きい場合は機械的強度が低いため、割れたり、欠けてしまうことがあります。治療後してから数年が経過すると治療した時よりも、少しずつ色が茶色っぽく変色してしまうこともあります。
②インレー修復
インレーとは虫歯になってしまった部分を削って、その部分の型取りを行い、技工作業によって後日完成した物を歯に接着剤で装着します。通常2回の来院回数が必要になります。材質としては、レジン、パラジウム合金(銀歯)、ゴールド、セラミック、ジルコニアなど様々なものがあります。保険適応になるものや自由診療になるもの。また審美性やどれだけ長持ちするかなど患者さんの要望に応じて相談してから材質を選択します。
かぶせ物
③クラウン修復
クラウンとは歯を削って丸ごと覆ってしまうもので、よく「差し歯」などと言われることがあります。クラウンは歯を削る量が最も多くなります。大きな虫歯になってしまい、レジン修復やインレー修復を行うことができない場合はクラウン修復を行います。クラウン修復は歯を大きく削りますが、丸ごと覆ってしまうという点では、非常に審美的な治療を行うことができます。また、神経を取ってしまった歯、とくに大臼歯という奥歯の治療に関してはクラウン修復することで、歯の寿命が長持ちすると言われています。
材質は、レジン、金属、セラミック、ジルコニアがあるため、先程と同じく患者さんの要望に応じて相談して決めることになります。
まとめ
今回は歯科治療の中でも、ドリルで削った後にどのように歯を修復するかについて詳しく説明しました。大きく分けると3つの方法がありますが、メリットやデメリットがあります。歯科材料は日進月歩でより良くなってきているので、よく説明を受けてからご自身にとって最良の治療を受けることをおすすめします。
当院では、保険診療以外に自由診療の選択肢もあるためお気軽にご相談下さい。