FAQ
よくある質問
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根管治療とは何ですか?
歯の神経や根の病気を治すための治療です。
根管治療には、大きく分けて
【① 抜髄(歯の神経をとる治療)】
虫歯などが原因で歯の内部にある神経が感染し痛みを引き起こしてしまう状態。この状態になると、ほとんどの場合神経を取らないといけません。
【② 感染根管治療(歯の壊死した神経をとる治療)】
神経に感染が起こり、しばらくそのままにしていると神経全体が腐敗してしまい、場合によっては歯の根の先に病変ができることもあります。
こうした歯の神経、根の治療をすることをまとめて、根管治療と言います。
当院では、何もしなくても歯が痛い、噛むと歯が痛い、歯が浮いた感じがある、現在根管治療をしてもらっているが良くならないなど、歯の神経が原因で引き起こされる痛みを治療するため顕微鏡(マイクロスコープ)による専門性の高い根管治療を行っております。根管治療は何回くらいで終わりますか?
病状によって治療回数は変わります。
通常、当院では1回の治療時間を60分程度とります。抜髄であれば、2~3回、感染根管治療であれば3~5回で治療を完了させることが多いです。
しかし、回数はあくまで目安です。また治療完了後は、3ヶ月、6ヶ月、1年の経過観察を行い、病状の変化を確認させて頂きます。根管治療は痛いですか?
麻酔をするとほとんど痛くありません。
歯科の治療は、どうしても痛いというイメージが先行しますが、局所麻酔を効かせることで、痛みを感じることなく快適に治療を受けて頂くことが可能です。当院で抜髄を行う場合、局所麻酔を必ずします。感染根管治療を行う場合、局所麻酔をするのは全体の2割程度で、少し‘’チクッ“と感じることもありますが、ほとんどの場合、局所麻酔をしなくても治療を受けて頂くことが可能です。高血圧などの持病がある場合、麻酔に使用する薬剤を変更しなくてはなりません。
お薬を飲んでいる方は、お薬手帳をご持参下さい。根管治療のとき、ラバーダム防湿を行いますか?
はい、必ず行います。
唾液中には多くの細菌が存在しているため、根管治療中にそれらの細菌が根管(神経が存在してる管)の内部に侵入すると、根管に感染が引き起こされてしまいます。そのため薄いゴム状のシートを歯に装着して、唾液が絶対に入らない清潔な状態で治療を行います。
ラバーダムの装着は、通常1~2分程度で完了し、痛みも感じにくいため、患者さんへの負担はほとんどありません。ラテックスアレルギーがある患者さんには、ノンラテックス素材のシートも用意しているため、治療前の問診でアレルギーの有無をお知らせ下さい。ラバーダム防湿のメリットはなんですか?
清潔な治療環境、患者さんの安心、安全につながります。
ラバーダム防湿を行うことで、治療している歯の感染のリスクが2倍以上低くなるという研究結果が出ています。ラバーダムは最先端の器具ではなく、1854年からアメリカで既に使われ始めその歴史は古いようですが、現在日本での普及率はわずか5%程度にとどまっています。根管治療中には、鋭利な器具や薬剤を使用するため、それらがお口の中に誤って落下することを防止するためにも、ラバーダムを使用するメリットは大いにあると思います。当院では保険診療、自由診療のどちらでもラバーダム防湿を100%行い、根管治療を行います。マイクロスコープは根管治療に必要ですか?
はい、なくてはならない治療器具です。
歯科治療で用いる顕微鏡である歯科用マイクロスコープの認知度が最近広くなってきています。顕微鏡は物体を拡大して見るための道具なので、歯科治療のような細かな精度が要求される場合、その有用性はとても高くなります。特に根管(歯の神経が通る管)は細さが1mm以下になっているため、人間の目で見ても分かりにくいのが現状です。それを約20倍に拡大して見ることによって、より繊細で、より精度の高い根管治療を行うことが可能になります。しかし、マイクロスコープの普及率は10%程度と言われており、歯科医院でマイクロスコープを使用して治療を受けたことがあると答える患者さんは少ないと思います。当院では、長年マイクロスコープを使用した根管治療を行う歯科医師が大切な歯を残すための治療を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。根管治療を行う際、CT撮影を行いますか?
必要に応じて撮影が必要です。
歯科用CTは最近、開業医での導入が徐々に増えてきています。当院では主に根管治療を行う前の検査で多く使用しています。一般的に歯科で撮る小さなデンタルX線写真では、根っこの形態や病変の有無など、2次元的な状態しか把握することができないため、決定的な診断ができない場合があります。一方、様々な角度から歯の状態を3次元的に把握することができるCTは、撮影することではじめて得られる情報量が多く、治療前に行う検査として重要です。そのためCTの必要性を十分説明し、内容にご理解頂ける患者に対して、その歯の治療の難易度に応じてCTを撮影することがあります。